私たちの腸の中には約1000種類にも及ぶ乳酸菌が棲みついています。 その数はなんと1000兆個とも言われており、それらは大きく分けて悪玉菌と善玉菌に区別できます。 文字通り、善玉菌は私たちの味方になってくれる働きがあり、悪玉菌には身体の負担になるというデメリットがあります。 腸の中ではそれぞれが勢力争いをしている状況です。
善玉菌の代表的な例としては乳酸菌やビフィズス菌が挙げられます。 健康・美容にとっても重要な役割を果たしてくれる菌です。 年齢の経過とともに腸内の善玉菌は減少していきます。 例えば、生後間もなくの赤ちゃんの腸内はビフィズス菌が99.9%も占めていますが、成人後はわずか10%程度。 さらに60歳を過ぎてしまうと、1%以下にまで減少してしまいます。 この原因は食生活の乱れやストレス。 現代人は慢性的な善玉菌不足と言っても過言ではないでしょう。
悪玉菌の代表例としてはウェルシュ菌やブドウ球菌、大腸菌などが挙げられます。 善玉菌と比べると増えやすく、ストレスや食生活の乱れで簡単に増えていってしまいます。 増えすぎて腸内の多くを悪玉菌が占めるようになると、病気の原因になることも。 身近なトラブルとしては、お腹の不調(下痢や便秘など)を引き起こします。 免疫力を著しく下げてしまうのも悩みどころです。 また、お肌の美しさに悪影響を与えるので、女性にとって大きな悩みのタネとなります。
乳酸菌・ビフィズス菌に期待する働き乳酸菌やビフィズス菌に代表される善玉菌には様々な効果が期待できます。 簡単に紹介していきましょう。
老化の促進にストップをかけて、若々しさを保つ働きがあります。 いつまでも若々しくアクティブに過ごしたい人は必見です。 免疫力を向上させて、風邪やインフルエンザなどのへの対策としても活用できます。
美容・美肌への働きかけをはじめ、ニキビやシミなどの肌トラブルを抑えたい人にもおすすめ。 腸内環境が悪化すると、肌トラブルの原因にもなってしまうからです。 また、肌の新陳代謝も悪化してしまいます。 それに伴ってシミや吹き出物などが増えやすい状況になり、美肌からは程遠い状態に・・・お肌のキメも荒くなります。 乳酸菌を積極的に摂って、腸内環境が良くなれば肌は清潔に保たれて、新陳代謝もしっかりと行われます。 結果的に、美肌づくりをしやすい環境ができるのです。
乳酸菌には花粉症や鼻炎などの慢性的なアレルギー症状を緩和させる働きも期待されます。 薬を飲んで対策するとなると、眠気などの副作用に悩まされがち。 そんな悩みを解決したい人にも乳酸菌はおすすめです。
乳酸菌やビフィズス菌などのサプリメントを活用する上で忘れたくないのが「継続する」ということ。 ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌は、何もしないとどんどん減ってしまう一方です。 だからこそ、毎日補うということが非常に重要になってきます。 しっかり継続するということを最優先に考えましょう。 また、継続する為に必要なポイントを考えてサプリメント選びをするというのも重要です。 その点に関しては「サプリメント選びの条件」で解説していきます。